これまでぼくたちは、自分たちの都合を優先し、お金や利便性や効率性という物質的な価値に偏重しすぎるあまり、自然の生態系を破壊し続けてきました。そして今、地球は存続できないギリギリの状況にあります。
その原因は、劣等感や罪悪感など、ぼくたちの心の中にある不足感であり、その満たされない心が個人や社会、国家レベルでの争いや破壊を生んでいます。
ぼくたちの心の写し絵が私たちの見ている世界であり、その世界を経験しているのです。
だからこそ、この世界を変える為には、まず、ぼくたちが、心の中にある不足感を手放し、自然に対しての謙虚さと感謝をもって、地球と共生する生き方を具現化していく必要があります。
その中で、最後の楽園と呼ばれるパラオ共和国には大きな役割があるととらえています。
パラオは日本の真南、ミクロネシアの最西端に位置し、大小約200の島で構成されている自然豊かな美しい南国です。
自然豊かなパラオ共和国
環境破壊が進んでいるとはいえ、まだまだ豊かな自然の生態系が残されています。
人口約2万人のパラオは、その規模感から、お金、物質至上主義の資本の影響が少なく、自然と利便性を融合した新しい社会モデルを国家レベルで作れる大きな可能性を秘めていると捉えています。
無農薬農業や未来型の医療、個性と才能を伸ばす教育、環境負荷のないごみ処理施設や持続可能なエネルギー装置などのテクノロジー、様々な分野において自然に回帰するだけでなく、ぼくたちのこれまでの知恵の結晶であるテクノロジーをも否定せず、自然と融合させながら、これからの新しい社会モデルを築いていく。
ダイビングの聖地、南国リゾートとしての魅力にとどまらず、地球と共生した持続可能なこれからの新しい生き方のモデルとして、世界に誇る環境立国としての可能性を感じています。
日本はかつてパラオの統治国として、道路や学校、産業を創り、パラオの独立に寄与していました。
そして、太平洋戦争のペリリュー島の戦いでは、日本軍がパラオ人を命がけで守り、パラオ人の死者、けが人0名の奇跡の戦いと言われ、以降、両国の間に深い絆が生まれました。
ぼくたちは、こうした、これまでの戦争経験からも学び、武器を楽器に変えて、美しいハーモニーを奏で、戦いのない平和な世界を創っていきたいと思っています。
そして、現地の方々の心に寄り添い、お互いを丁寧に理解し合いながら、新しい社会モデルを構築し、世界に広げていきます。